第1回半島オンラインMeetUp開催レポート

|半島の、半島の人による、半島の人のためのオンラインイベント!

「今、半島がおもしろい」という気持ちだけで活動している半島暮らし学会。
「半島っていいよ!はんとうはんとう!」と呪文のようにつぶやきながら、少しずつ半島のおもしろさを追求してきた半島活動も、なんと3年目に入りました。
2020年度の前半はコロナ禍の影響もあり、なかなか活動が開始できなかったのですが、こんなときだからこそ「半島の話がしたい!」ということで、急遽「半島暮らし学会員」の皆さんにお声がけして、2020年10月29日(木)に「半島オンラインMeetUp 第1回」を開催しました!
日本中の半島の学会員が参加してくださったイベントの様子をレポートさせていただきます!

|7半島8人の半島人

参加してくれたのは、「沖縄本島の中の与勝半島なので、県内で半島で盛り上がっているのはきっと私だけではないか」というディープな方から、「おじいちゃんが能登半島のお祭りの保存会をやっていて興味があってきました」というテーマにぴったりな方まで、7半島8人の方が集まってのオンライン交流会。

7半島8人の方が参加!

2020年に探求してみたいテーマは・・・
「半島の守りたいものは何ですか? ~半島レッドリスト~」
半島の絶滅危惧種を明日につないでいこう、記録に残していこうという取り組みです。
学会らしく、事前調査としてレッドリストアンケートをお願いし、参加者の方にも「あなたの半島のレッドリストを話してほしい!」とお願いをしてみました。

|与勝半島のレッドリスト「地域鮮魚店」

話してくださったのは・・・沖縄本島の中の与勝半島から参加してくださった新膳さん!
そうなんです、島にも半島はあるのです。(さらには、島でも橋がかかれば半島になるという見解もあるんですよ!)

沖縄本島の与勝半島

――周辺30世帯などを相手にしていた地域の鮮魚店が絶滅危惧にある

沖縄の人々にとって、海は隔絶された場所ではなく、利用していく暮らしの範囲内にあるものでした。長い間かけて海の地形・幸を利用して、海と食卓をつなげてきたのは鮮魚店。旬な魚介を食卓に届けてくれていました。しかし、残念ながら本島の大きなスーパーなどに負けてしまっていき、地域鮮魚店は無くなりつつあります。

――地域鮮魚店がなくなることで、地域の方の暮らしはどう変わっていくのでしょうか?

現在、沖縄近海で釣れた魚を、計画的に流通させる流通網・生産能力がありません。そうするとスーパーには沖縄の魚が並ばないんです。これが続くと何が問題になるかというと、海を日常的に感じていた暮らしの在り方が、少しずつ薄れていくんです。それは、精神性・自然に対する畏敬の念がなくなっていく、断絶していく、途切れていくことにつながります。

与勝半島レッドリスト「地域の鮮魚店」

「半島の地域鮮魚店がなくなることで、暮らしが変わり、精神性が変わっていく。そのような未来の変化にフォーカスして、大事だ!と言っている人は少ない。あえてそこを取り上げることは、人の生活・考え方の上で大事なことだと思う」という言葉が印象的でした。

|能登半島のレッドリスト「よばれ」

能登半島の能登町出身の鈴木さんも、能登の祭りとそれにまつわる伝統文化が無くなりつつあるお話を聞かせてくれました。

――伝統的な祭りと文化の伝承が難しくなってきている

能登半島の人びとの暮らしは、祭りを中心に一年が組み立てられています。キリコ祭り、あばれ祭り、盛大な祭礼の模様は日本中で有名ですが、実は薄れつつあるます。
祭り自体は続いても、キリコ(巨大灯篭)を制作する技術や絵師の伝承ができなくなってきています。地域ごとに独特な太鼓の拍子もつなぐことが難しくなってきています。
私の祖父は、このように無くなりつつ状況をどうにかしないと、太鼓の保存会を立ち上げて継承をはじめました。

キリコ絵師の伝承(出典:石川県観光連盟)

――能登は地域文化がとてもよく残っていて、人々の暮らしの中に息づいていると思っていました…

能登の各家庭では、祭りの日に親戚や友人らを多数自宅に招いて、ごちそうでもてなす習慣が古くから伝わり、ヨバレと呼んでいます。祭礼の日、集落の家々の玄関や窓が開け放たれ、誰でも出入りできるようになっており、祝いの席では、「ごっつぉ」と呼ぶ煮物などの家庭料理を食べながら、キリコが練る光景を見物するのです。
しかし、現代になって、「家を開け放して誰でも来てご飯を食べていい」というのがセキュリティの考え方が変わってきて、難しくなってきています。

能登半島レッドリスト「ヨバレ」(出典:石川県観光連盟)

どんなに人びとの暮らしに息づいていても、社会が変わり、人々の考え方が変わってくると、継承が難しい文化があるのだなあ、とみんなでうなずきあったお話でした。

|後半は、半島交流タイムで、楽しい半島談義は過ぎていきました

後半は、半島交流タイム。半島のお酒をのんだりしながら、「能登はアイヌ語で半島という意味なんだって!」とか「ツバキは半島をつたって広がった」などなど、楽しい半島談義で過ぎていきました。今日の名言はこちら!

半島MeetUp第1回名言

最後は、「半島ダーツの旅」で、能登半島の方が島根半島に行くことに!笑
この半島MeetUpを通して、各半島の方が他の半島を訪れていくのも楽しいですね。

|これからも半島MeetUpは続きます

楽しい時間もあっという間に過ぎ、これからもやっていこう!と盛り上がりました。
次回は
半島MeetUp!第二回 11月26日木曜日 19:00-20:30
半島MeetUp!第三回 12月17日木曜日 19:00-20:30
で行います。ぜひぜひ興味あるある方、MeetUpしていきましょう!
そして、参加できないけど、半島レッドリストに興味がある方も、ぜひ半島レッドリストアンケートに継続的にご協力ください!https://forms.gle/pJVN1SqTPpFXp7dg9

 

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